採択企画レポート団体名
芸術団体のためのファンドレイジング・アクション・コミティー
(FACA:Fundraising Action Committee for the Arts) 企画名
芸術団体のための「ファンドレイジング・オペレーション・ハンドブック 〜個人寄付開拓編〜」 最終報告 (2009年9月22日)プロジェクト全体概要 本プロジェクトは、芸術団体における個人からの支援に焦点を絞ったファンドレイジングの実践的なハンドブックを作成することを主たるゴールとし、その前後に関連企画として、1)芸術団体の現場担当者との意見交換会、2) ワークショップ&ネットワーキングイベントを開催した。最終的にハンドブックはPDFで発行し、ネットTAMのKAIZENサイトからダウンロードできる形をとり、広く全国の芸術団体に活用いただく。
意見交換会概要
いただいたご意見やアドバイスを受けて、大幅に構成を変更し追加の調査、執筆を実施した。 ワークショップ&ネットワーキングイベント概要
全体所見(感想、反省点など) 一年前の公開プレゼンテーション時に想定していたものと随分異なるハンドブックができあがった。想定と一番違った点は、「ステップを踏む」のではなく「できるところから取り組む」ファンドレイジングの手引書となったことにある。「芸術団体」とひとくくりにしても規模、運営形態、顧客層、分野と非常に多様であり、ファンドレイジングの観点からもさまざまなステージにある。そういった読者層へ向けたハンドブックが「できるところから」取りかかれるよう導く内容となったのは必然だったと考える。 意見交換会の実施は、本プロジェクトの転機となった。当初、意見交換会の開催をプロジェクトに組み込んだ理由は、筆者が皆米国のファンドレイジングで経験を積んでいることもあり、日本の芸術団体の現場には必ずしも適さない要素が無意識のうちに含まれてしまうだろうという懸念があったからだ。しかし、目的以上の成果がもたらされたと考える。上述の変更も意見交換会にて建設的なご意見やアドバイス無くしてはされなかった。そのほか「である調」から「ですます調」に変更するというアドバイスもあり、表現が和らぎ読みやすいものとなった。また、芸術団体のみならず日本の非芸術団体からの成功事例も組み込むと参考になるという意見もいただき、ハンドブックの中で実現している。 反省点としては、メンバーの時間的リソースを超えた活動内容となった点にある。特に草稿からの大幅な変更を想定していなかったことが大きな要因ではあるが、全体的に振り返ると今後のFACAの活動を考える際のよい指標になったのではないだろうか。また、メンバー各自が日本のファンドレイジングの促進に向けた活動をしていくにあたり得難い貴重な経験ともなった。 今後について FACAとして今後も、日本の芸術団体におけるファンドレイジングを促進・応援していく活動を続けていく予定である。本プロジェクトがFACAとしての活動第一弾となるので、ハンドブックをきっかけにフレキシブルな活動をしていきたいと考えている。また、日本ファンドレイジング協会と協力していくことも視野に入れており、芸術団体以外の事例を芸術分野へ紹介する機会をつくることや双方の交流の場を設けるなど、一歩ずつ実現していきたい。 【今後の活動予定(案)】
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