パブリックコメント
投稿番号:72
企画名
ワークショップのパッケージ開発
応募動機・現在抱えている課題
提案する企画を通じて改善したいアートマネジメント環境の基盤など
近年、こどもの創造表現教育への期待の高まりから、当団体では、全国各地のさまざまな施設・団体から、こども向けワークショップの開催要請の連絡を大変多く受けています。また、当団体の活動の趣旨からも、全国の多くのこども達に創造・表現活動をする機会を提供したいと考えています。しかしながら、これまでの当団体のワークショップは、当団体の職員、またはアーティストなどの専門の指導人材が直接会場へ出向き、実施する方法が多く、また、一般的にもワークショップの開催は、一部の人の専門性に依存するものが多数を占めておりました。そのような方法では、ワークショップを提供するこども達の人数に制限があります。
そこで、より多くのこどもたちに創造表現の機会を提供するために、本企画を通じて、これらの課題を解決し、地域や人材資源に関わらず、質の高いワークショップができるような環境の整備を目指します。
趣旨・重点テーマ
目標、なぜ今この企画の実現が必要なのか等
ワークショップという新しい学びのあり方は、日本では80年代ごろから実施されるようになり、現在では広く認知され、さまざまな立場から注目が集まっています。また、そのようなワークショップの現場では、アーティストや研究者、学芸員などの専門家が、プログラムの開発から実施まで、ワークショップの実践を担っています。しかしながら、従来の活動では、今日のようなワークショップに対する多くの社会的ニーズに答えることは出来ません。
一方で、チルドレンミュージアム等、海外の創造教育の現場をみてみると、ワークショップのマニュアル化やパッケージング等が進められ、ワークショップの普及のための先進的な取組がなされています。日本では、そのような方策が課題として挙げられていながらも、実現がされてきませんでした。
本企画では、そのような視座から、ワークショップの開催の裾野を広げるため、ワークショップを実践する人材の育成など、ワークショップ開催を支援するための幅広い取り組みの実現を最終的な目標として、ワークショップのパッケージングに取り組みます。
内容
プロジェクトの具体的な最終形態
◆企画開発方法
アーティストや専門家と協力し、本企画の実現のための取り組みを進めます。
◆パッケージ内容
ワークショップを「だれも」が実施できるように、指導者用の資料や参加者が用いる素材などの教材を作成し、パッケージングします。具体的な内容については以下の通りを予定しています。
*ワークショッププログラム
こどもたちが創り、表現するワークショップのプログラムやカリキュラムを企画します。
*ワークショップの指導者用マニュアル
こどもへの接し方、制作上の技術的な方法など、ワークショップを進めるために指導者が備えておくべきノウハウをガイドラインとしてまとめます。
*ワークショップの参加者用制作素材
こども達の創造力・表現力を刺激し、また制作のきっかけとなる、素材やワークシートなどの資料を開発します。
◆パッケージの普及形態
小中学校、幼稚園、保育園、学童保育所、アミューズメント施設など、さまざまなスペースを対象に、パッケージを有償にて提供します。また、導入先の施設の職員の方による継続的なワークショップ開催を支援するために、要望に応じて、以下のようなサポートを実施することを予定しています。
*パッケージ利用方法の研修
主に初回利用時の場合に、パッケージを用いたワークショップの開催方法等の研修を行います。
*当団体のスタッフによるワークショップの当日運営サポート
導入先の人員不足等の場合には、CANVASのスタッフが、当日の運営スタッフとして参加し、ワークショップ開催を支援します。
◆ネットTAMへの成果掲載希望内容
パッケージのコンテンツ及びその活用方法、導入事例などの掲載を通じて、本企画を周知して頂きたく考えています。
実現までのスケジュール
最長一年を目処
08年 |
7月 | 協力アーティストや専門家への声掛け |
8月 | ワークショッププログラムの開発 |
9月 | パッケージングコンテンツの構成・概要企画 |
10月 | 参加者用制作素材の作成 |
11月 | 指導者用マニュアルの作成/研修プログラムの作成 |
12月 | ワークショップ実証実施準備 |
09年 |
1月 | ワークショップ実証実施/最終調整 |
2月 | パッケージ トータルデザイン及び広報資料の企画・作成 |
3月 | 製品化(業者への発注) |
4月 | 普及先への声掛け |
5月 | パッケージ導入事例の実現 |
6月 | パッケージ導入事例の実現 |
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