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パブリックコメント

投稿番号:51 企画名 若手アーティスト向け共同アトリエ運営計画

応募動機・現在抱えている課題
提案する企画を通じて改善したいアートマネジメント環境の基盤など

日本のアーティストの制作環境の改善

昨今、世界的にコンテンポラリーアートに対して注目が高まっている。だが、各国オークションやアートフェア等における日本のアーティストの作品の売れ行きは、同じアジア地域の中国や韓国などに比べるとシェアが低く、今後のさらなる展開の余地を多く残している。

しかしながら、コンテンポラリーアートに注目が集まってもなお、国内の若手アーティストの制作を取り巻く環境は依然として厳しい。とりわけ制作スペースの確保が困難であり、大きな作品を手がけることができずにいる。このことは世界的に大きな作品が好まれるなか、日本発の作品が取り残されている原因でもある。そこで、日本のアーティストのために、制作環境を整え、制作に集中できる仕組みをつくることが急務である。

趣旨・重点テーマ
目標、なぜ今この企画の実現が必要なのか等

数名のアーティストが使用できる共同アトリエを運営し、現在活躍中の国内若手アーティストに対して、無償(もしくは安価)で制作スペースを提供する。
共同アトリエを使用することでアーティストは制作場所を確保する手間から解放され、制作に集中することができる。よって、国内若手アーティストからより作品がうまれやすい環境を整えることができる。作品づくりに適した場所を多く設けることで、優秀なアーティストが国内にとどまり、日本から多くの優れた作品が発表されるようになる。

内容
プロジェクトの具体的な最終形態

【運営について】
●管理者…NPOより管理人を置き、設備管理や展覧会等の企画、問い合わせ・見学の対応を行う。
●アーティスト…10名程度を予定、選考により決定する。これまでの活動の他、今後共同アトリエを通じて地域と関わりをもっていけること(アトリエ公開や市民を対象とした絵画教室等の定期的な開催)、積極的に制作を行い、最低でも年3回の作品発表を条件とする。

【場所について】
●地域…クリエイティブシティ・ヨコハマ・プロジェクトを推進する横浜市を検討中。
●建物…使用されなくなった建物や、倉庫の一部などの提供を受け、制作に適した状態に改修して、制作のスペースとして準備する。

【参考モデル】
●都内某所にある共同アトリエ:彫刻2名、ペインティング3名で使用中
●多くのアーティストが定住し、芸術家の街となったNYダンボ地区の共同アトリエ
国内で行われた期間限定の共同アトリエ、アーティスト・イン・レジデンス事業

※なお、本企画にあたり、参考にする共同アトリエについては物件の使用期限が過ぎているため、希望する作家を移転させる。

今後、このような共同アトリエが多く運営され、制作に適した環境が整備されていくため、本プロジェクトの経過・ノウハウをWEB上や各種セミナーにおいて公開する。また、共同アトリエとして建物を使用させる効果を強調し、芸術に対する資源の提供を自治体や民間企業、一般市民へ促す。共同アトリエはオープン後すぐに次の共同アトリエの準備にとりかかる。そうしてつぎつぎにその地域にアトリエを増やし、その地域の文化レベルを引き上げて芸術の街をつくっていく。

実現までのスケジュール
最長一年を目処

08年
7月 物件候補検討、運営元NPO申請
8月 物件候補検討・使用交渉
9月 物件使用条件の擦り合わせ
10月 アーティストに告知・募集
11月 アーティストに告知・募集
12月 アーティスト募集受付終了
09年
1月 物件の契約・アーティスト選考、横浜市助成金申請
2月 アーティストの決定、WEBサイトオープン
3月 入居開始、オープニングパーティ、共同アトリエブログ開始
4月共同アトリエ見学会
5月共同アトリエ使用作家による市民向け企画
6月共同アトリエ記念展覧会