パブリックコメント
投稿番号:50
企画名
からくりプロジェクト
応募動機・現在抱えている課題
提案する企画を通じて改善したいアートマネジメント環境の基盤など
より多くの人にアートに触れてもらうため今後は、病院での企画を巡回展として老人ホームなどにもって行ったり、幼稚園・小中学校でワークショップを行なうなど、病院外へ活動を展開していきたい。特に教育施設でのワークショップは未来のアーティストを育てるという意味でも重要視しているが、大学生だけでは説得力も資金も足りないのが現状だ。この二点と宣伝面で御社のサポートを受けたい、というのが主な応募動機である。
趣旨・重点テーマ
目標、なぜ今この企画の実現が必要なのか等
●アートの受容層を拡大すること
●アートと社会の距離を縮めること
●新たな時代を作っていく骨太のアーティストを生み出すこと
内容
プロジェクトの具体的な最終形態
からくりプロジェクトは、からさわクリニックをスペースとして美術作品の展示を行なう活動で、キュレーター・アーティスト共に大学生のみで構成されている。
からくりプロジェクトを始めたことは総合キュレーターである唐澤茉也の経歴が大きく関係している。高校では普通科芸術コース(各学年1クラスが芸術コースだった)に所属したが、芸術系の人とそうでない人(便宜上一般の人とする)との両方に触れていくうち、一般の人は芸術系をひどく遠い存在としてみていることが分かった。どんなにクラスメイトであるアーティストが良い作品を作っても、アートと一般の人との距離を縮め、アートの受容層を拡大しなければ、彼らはアーティストとして生きることはできない。高校という大変個人的なところから私のアートマネージメントに対する使命感は生まれたが、しかしその状況は社会でも全く同じように当てはまるのだ。戦後社会は大衆化したにもかかわらず、アートの受容層はほとんど変っていない。コマーシャルギャラリーでは一部の富裕層の間で作品が売買され、美術館も、近世美術の企画には一般の人が集まりやすいが、それは既に一部の批評家によって価値が認められているからだ。
どうしたらアートの受容層を大衆に落としこめるのか。そこから、からくりプロジェクトを思いついた。名前は、『からさわクリニックでの、からくり箱を開けたときのような美術との出会い』に由来している。病院は全く美術に関心のない人にきっかけを与えるに最適だと思ったからだ。貸画廊と一線を隔すため、出展作家はあくまでキュレーター側から声を掛け、その代わり責任をもってサポートをしている。サポートの形としては、展示場所の無償提供・文章による展示作品の解説(鑑賞の導入となるもの)・展示作品に関連する過去の巨匠の作品の紹介(美術館に足を運んでもらうため)などがある。またキュレーター側からテーマを与える企画展も2度行なった(水と子供をそれぞれテーマとした)。ネットTAMには、展覧会レビューをアップしていきたい。
からくりプロジェクトは大学生のみで構成されていることが一つの特徴だが、それはプロジェクトが10年先のアートの受容層、アートマーケットを動かすことを目標としているからだ。80年代後半生まれの私達は、学生紛争も高度経済成長もバブルも知らない。大衆が一つの方向を向いていた時期を知らないということだ。しかしだからこそ、10年後アートの受容層を大衆にできるのは私達だと思う。
御社には10年先の私達に投資してほしい。
実現までのスケジュール
最長一年を目処
08年 |
7月 |
幼稚園をリサーチ |
9月 |
幼稚園(都内某幼稚園を検討中)でのワークショップ |
10月 |
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11月 |
第1回公募展(アート・医療・エコの両立をテーマに、コンクール形式) |
12月 |
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09年 |
1月 |
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2月 |
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3月 |
コンクール受賞作家の個展 |
4月 |
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5月 |
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6月 |
一年間の活動をアーカイブにまとめる/td>
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