投稿番号:20
企画名
アーティスト・イン・スクール アーカイブ
応募動機・現在抱えている課題
提案する企画を通じて改善したいアートマネジメント環境の基盤など
学校にアーティストが出かけていき、ワークショップを行う活動は、2000年前後から都市部を中心に行われてきました。これらの活動は、子どもたちのコミュニケーション能力が高まる、創造力を伸ばす、多様性を受け入れて他者理解を促進するなどの効果があり、教育現場で注目されています。
これらのことから、教育現場でのアーティスト・イン・スクールの環境整備の必要性が高まっているといえますが、現在、アーティスト・イン・スクールの活動事例が記録・公開される例が限られていること、学校とアーティストをつなぐコーディネート機関をつなぐ全国的なネットワークがなく、協力体制や情報共有の機会が少ないという課題、また授業の継続性が低く、プログラムの成果や課題が明確化されずにいるなどの問題があります。
そこでこれらの課題を解消するために、アーティスト・イン・スクールに関わる人々のネットワーク構築の基盤となり、新たにアーティスト・イン・スクールに取り組む人々の足掛かりとなるウェブサイトの設置を行います。
趣旨・重点テーマ
目標、なぜ今この企画の実現が必要なのか等
当団体では、2004年の設立以来、関西地域でのアーティスト・イン・スクールのコーディネート、「トヨタ・子どもとアーティストの出会い」での全国事務局運営および各地のコーディネーターの育成事業などにより、全国で開催されるアーティスト・イン・スクールの事例に多く関わってきました。
いずれのケースでもこの事業の最初の課題となるのは、教員が授業の具体的なイメージを掴みにくいことや、アーティストと学校をつなぐコーディネーターが学校・保護者や教育委員会に具体的な授業内容を説明するためのデータが揃いにくいことです。まず学校から希望されるのは「過去の事例が知りたい」「どんなアーティストがいるのか知りたい」といった具体的なプログラムのコンテンツについて、またコーディネーター側からは、「他の地域ではどのような活動がされているのか知りたい」、アーティストからは「学校でワークショップをやりたいと思っているが、どうすればいいか分からない」という意見を多く聞きます。
これらに共通するのは、それぞれのワークショップの経過報告や成果をまとめたデータベースがなく、ノウハウや成果が蓄積されていないため、情報が有効に活用されていないという問題です。
2007年3月に行われた「トヨタ・アートマネージメント・フォーラム2007 分科会C『いま、教育現場に必要なアートとは? アーティスト・イン・スクールのこれまでとこれから』」では、全国6か所からアーティスト・イン・スクールのコーディネーターが集まり、今後の課題としてネットワーク形成とワークショップの記録・公開の必要性が提示されました。
これらのことから、アーティスト・イン・スクール活動の普及と発展のために、誰もがアクセスできるインターネット上でのワークショップおよびプログラムのデータベースを構築し、課題の共有や情報交換をする場をつくることが急務と考えます。
内容
プロジェクトの具体的な最終形態
概要:
各地で行われているアーティスト・イン・スクール活動の授業例やプログラム例を収集し、インターネットで公開します。また、アーティスト・イン・スクールの事業に取り組む際に参考となるウェブサイトのリンク集を設置します。
対象:
アーティスト・イン・スクールのコーディネーター、学校教員、アーティスト、アートマネージャー、自治体職員、他アーティスト・イン・スクール事業に関心を持つ一般
形態:
データベース型ウェブサイト
コンテンツ:
- アーティスト・イン・スクールの趣旨
- アーティスト・イン・スクールの事例
- 対象年齢別ワークショップ事例
幼児、小学校(低学年・中学年・高学年)、中学生(1〜3年生)、高校生(1〜3年生)、養護学校(特別支援学級)
- 芸術分野別ワークショプ事例
現代アート(造形、写真、映像等)、ダンス、演劇、音楽、伝統芸能、他
- 地域別ワークショップ事例
北海道、東北、関東、中部、関西、四国・中国、九州、沖縄
- リンク集
- アーティスト・イン・スクールを行うNPO、自治体、個人
- アートによる青少年育成活動を支援する助成団体・企業等への、ウェブサイトへのリンク
ネットTAMへの成果掲載方法:
サイト完成時・情報更新時の情報掲載、および利用状況の報告
実現までのスケジュール
最長一年を目処
08年 |
7月 | サイトコンテンツ確定、データベース用フォーマット作成 |
8月 | 各地のアーティスト・イン・スクール事業のデータ収集 |
9月 | 各地のアーティスト・イン・スクール事業のデータ収集 |
10月 | サイト掲載用テキスト作成 |
11月 |
ウェブサイト設計・デザイン |
12月 |
ウェブサイト構築 |
09年 |
1月 | ウェブサイト構築 |
2月 | 一般への広報活動 |
3月 | ウェブサイト公開・運用開始 |
4月
5月
6月
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運用状況の確認
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