応募動機・現在抱えている課題
提案する企画を通じて改善したいアートマネジメント環境の基盤など
応募動機
全国発信の対象はあまりに広い。貴団体の助成を受けることで、より発信・広報力を強化したい。
現在の課題
「面白いことは人を元気にする」「面白いことに人は集まる」というのが、我々の標語だが、事業が拡大するにつれて、ますます人材が不足する。人材育成が急務である。今後も積極的に市民の文化力の育成に力を注ぎたい。
次なる課題
文化と福祉に融合する街(ユニバーサル・コミュニティー)の実現を求めて、現在市民と障害者の文化芸術活動の拠点を開拓中である。
趣旨・重点テーマ
目標、なぜ今この企画の実現が必要なのか等
この事業は、文化と福祉の融合(ユニバーサル)を実現するための、福祉に対する文化的芸術的アプローチの試みである。
障害者が家庭や施設に閉じこもることなく、街に出て、大いに文化芸術活動を楽しんでほしい。障害のある人もない人も一緒になって活動を楽しんでほしい。面白い活動は人を元気にします。面白い活動には人が集まります。障害があっても生き生きと人生を楽しめる、それが本当の福祉のあり方です。
この上映運動を全国的に展開することで、障害者と支援者を励まし、どんな町にも、障害のある人もない人も一緒になって面白がる市民文化芸術活動をどんどん生み出してもらって、障害者自身の喜びと生きがいを鼓舞し、健常者とともに豊かで文化的な地域を育み、「障害のある人もない人もともに暮らしやすいまちづくり」へと発展することを願って止みません。
内容
プロジェクトの具体的な最終形態
1、事業名:ドキュメンタリーDVD[ハクナマタタ!〜みんなで挑戦した熱い5ヶ月〜]全国上映運動
事業内容:
福祉と文化の融合を目指して、障害のある人もない人も一緒につくる「チャレンジド・ミュージカル」の全活動記録をDVDに編集して、全国上映運動を展開することで、各地の障害者による文化芸術活動を励ましたい。
今年度の目標:
- ドキュメンタリーDVD[ハクナマタタ!〜みんなで挑戦した熱い5ヶ月〜]の完成
- DVD貸出制度を確立して、平成20年度に全国各地200箇所の上映運動を展開する。
2、ドキュメンタリーDVD[ハクナマタタ!〜みんなで挑戦した熱い5ヶ月〜]の説明
内容:
このDVDは、当法人が主催する、障害のある人もない人も一緒になってつくる「チャレンジド・ミュージカル」の第1回公演の立ち上がりから本番までの5ヶ月間の活動を記録した映像である。上映時間は100分。
編集方針:
特徴は、出演した障害者や家族の表情はもちろんだが、指導者や企画スタッフ、障害者にマンツーマンで対処した青年サポーターなど、さまざまな立場からの活動の実態と人間的成長を記録したことにある。そのことによって、地域で新たにこうした活動を立ち上げる際に大いに参考となる、いはばハウツー物となっていることである。全国的に大いに利用してほしい理由がそこにある。
3、全国上映運動について
内容:
記録はDVDに収めた。プロジェクターさえあれば、全国のどこでも、どんな小さな会場でも、どんな小さなサークルでも、手軽に上映でき、鑑賞を楽しむと同時に、「さて、自分たちの地域でも活動を起こせないか?」と議論を巻き起こしてもらう意図がある。
発信の意義:
我々はもともと「障害者のために」という目的より、それが「面白いから」と始めた。障害者団体や福祉関係者に対して、「面白いことを始めましょう!」と訴えたことが、好感を持って受け入れられた。全国各地に、「面白い活動は人を元気にする」「面白い活動には人が集まってくる」という楽天的な考え方を広めることで、福祉への関心を高め、福祉と文化の融合した地域(ユニバーサル・コミュニティ)づくりに寄与したい。
補足説明:
上映活動に、「チャレンジド・ミュージカル」プロデューサーと映像記録作家の講演を付加し、各地の活動をコーディネートする。
4、今後の発展
我々は今、福祉と文化の複合施設「市川ユニバーサル・アート・センター」開設構想を模索中である。構想の基本柱は、1.市民文化芸術活動の拠点 2.障害者の文化芸術活動と職業化の拠点 3.市民文化芸術活動による地域振興 4.全国・世界交流の拠点 である。
当該事業を成功させて、来年度以降は、上記事業と関連させて、福祉と文化の融合した、新しい市民社会(ユニバーサル・コミュニティー)のありようを探っていきたい。