投稿番号:4
企画名
佐賀錦とSAGANISHIKIに夢をかける
応募動機・現在抱えている課題
提案する企画を通じて改善したいアートマネジメント環境の基盤など
西陣などで織られた機械織りの名前だけの佐賀錦が市場に出回り、佐賀県の知名度の低さから、本物の「佐賀錦」は一般に知られていなかった。1976年頃から佐賀錦の伝統と技術の伝承を守り保存するため「佐賀錦愛好者グループ紗綾の会」を個人で作り、以後日本の各地で佐賀錦の実演や紹介などの情宣活動や、作品展を開いていたが、個人の力では限界もあり困難を極めていた。この活動を見ていた世話人が、NPO法人の設立を提案し、意志を受け継ぐ仲間達20名が、2007年10月「NPO法人佐賀錦紗綾の会」を設立した。
しかしながら、会費のみの運営のため、活動は限られている。次の指導者達も高齢であり、次世代へ受け継ぐための問題が生じている。後継者育成のために部屋を提供してくれる人があるが、教室開校のための備品を調達する費用がなく苦慮しているのが現状である。
佐賀錦の体験教室を、時々開くと「継続して習いたい。」「知人達にこの活動を紹介したい。」という声は多くある。しかし、その場所がなかったが、今回部屋を提供してもらえるので、早々に机や椅子などの備品をそろえていけば、将来の展望が開けてくるのではないかと思う。同時に若い会員が「体験者」たちに指導していくことによって、彼女たちが将来の「指導者」となりえるので、指導者育成にも効果がある。またそこで作られた作品の展示販売などを行えば活気にあふれた佐賀錦の事業として発展し、貢献できる喜びや楽しみを糧として、今後の活動が計れる。
趣旨・重点テーマ
目標、なぜ今この企画の実現が必要なのか等
体験教室としての「部屋」は確保できるとおもうので、「習いたい」という希望者はいるが、そこに習いに来る人のための備品「椅子」「机」を購入する資金がない。現在の「指導者」が高齢になりつつあるので、至急に教室を作り、次世代の後継者を育成する必要に迫られている。
内容
プロジェクトの具体的な最終形態
体験教室が準備できれば「生徒」が募集できるので、そこで作品を作り「作品展」等を企画していけば、生徒達の励みになり、また展示即売の場を設定してやれば、さらに佐賀錦への関心も佐賀県民に深まり、積極的な活動ができる。
又先年吉野ヶ里で発見された「貝紫」で染色した絹糸を用いたり、伝統的な模様とは異なった図案を海外の図案集から作成して、新しい「佐賀錦」を人材面、スキル面で進歩していくように努める。
2009年2月末には、佐賀市文化財団が「作品展のための会場」を提供してくれるので、教室で6ヶ月間で作品を作った生徒達が、発表できる会もある。そして来春アメリカ人佐賀錦作家が来佐賀するので講演会を催す予定である。
実現までのスケジュール
最長一年を目処
08年 |
7月 |
準備期間 |
3月 |
作品展の反省会など |
4月 |
アメリカ人佐賀錦作家が来日するため、準備する。 |
5月 |
アメリカ人佐賀錦作家来佐賀、講演会 |
6月 |
次回への準備 |
8月 |
教室の準備が整えば「募集」を始める。 |
9月
10月
11月
12月
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教室の開始(月2回隔週の土曜日(午後1時から15時まで)を予定している)
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09年 |
1月
2月
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同上(ただし2月23日〜3月2日まで展示会予定) |