アートマネジメントを動かす力
開催日: | 2002年8月31日 9月1日 |
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開催地域: | 名古屋 |
会場: | 名古屋港湾会館 |
ジャンル: | 総合 |
参加者数: | 113人 |
コーディネーター: | オフィス・マッチング・モウル 池田ちか |
2000年より名古屋で毎年開催しているトヨタ・アートマネジメント講座も第3回目をむかえ、地元名古屋ではかなり定着してきたTAMに新しい流れを取り入れたいと企画された今回。会場をいつもの愛知県芸術文化センターから、名古屋市民芸術村構想の「アートポート」、N-markによるアートリゾートプロジェクト「KIGUTSU(キグツ)」、「ISEA(電子芸術国際会議2002名古屋)」などで何かと話題の多い港区の名古屋港湾会館に移し、地元のアドバイザーで構成された実行委員会によって内容が組み立てられました。
毎回「総合」で行われる名古屋TAMですが、アートマネジメントの魅力と可能性、アートマネジメントの役割と機能について考えてきたこれまでの基礎的な段階から、今回は名古屋にいくつか存在するアートスペースに注目し、現場で起こるさまざまな課題のなかから、「場(スペース)の運営方法」「運営のための人材育成」「ネットワーク機能の活用」に焦点をしぼって、現場で役立つマネジメントを検証するという実践的な段階へと名古屋TAMが移行する節目の講座となりました。
キーワードは<場・人・ネットワーク>。この3つの要素がうまく機能するか否かによって、プロジェクトの結果は大きく左右されます。真に求められる<場><人><ネットワーク>とは何か、またその力を最大限に生かすにはどうしたらよいのか、実際の現場で活躍しているアートマネージャーたちの報告をもとに、徹底的な討論が交わされました。当日最後は、すべての分科会が時間を延長するという白熱のセッションで終了しました。
リピーターの多い名古屋TAMですが、今回はアートマネジメントの現場に携わっていたり、また将来アートマネジメントの現場に関わっていきたいという参加者がいつもにまして多く、アンケートでは「他の分科会にも参加したい」「時間が足りない」という熱心な意見が目立ったのも特徴です。マネジメントの現場について地元名古屋の関心の高さをうかがい知ることのできたセッションとなりました。
[オフィス・マッチング・モウル 池田ちか/04年8月]