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第2回スタジオメイトの声

みのり
法政大学国際文化学部国際文化学科表象文化コース
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みのり
法政大学国際文化学部国際文化学科表象文化コース
Q.第2回トークセッション(ゲスト:奥山理子さん)と第2回現場視察:「アートサイト名古屋城2024」の気づき

キュレーションの難しさを感じました。自分自身が取り組んでいることと重ねて話を聞いていたため、キュレーションというもの自体を学んでいない状況の中で取り組むことの難しさにものすごく共感しました。また、アールブリュットに対する考え方もアートからの考え方だけでなく、施設の関係者としての捉え方もされていて奥山さんだから物事を多角的に見えるようにしている。

Q.TAMスタジオへの参加を通してアートマネジメントをどのように捉えていますか?

アートマネジメントは多くの意味を持っていると思います。企画の立案・実行や施設の運営など内容は多岐にわたります。講師の方々が、多くの肩書を持っていることもそれを表しているといえると思います。そのため私は、アートマネジメントをアートにかかわるすべてのサポートだと捉えています。

T.W.
中央大学/文学部/人文社会学科/フランス文学文化専攻
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T.W.
中央大学/文学部/人文社会学科/フランス文学文化専攻
Q.第2回トークセッション(ゲスト:奥山理子さん)と第2回現場視察:「アートサイト名古屋城2024」の気づき
Q.TAMスタジオへの参加を通してアートマネジメントをどのように捉えていますか?

アートマネジメントとは、アーティストと鑑賞者、または作品と世界をつなげることを通して、よりよい社会へと働きかけることであると捉えている。TAMスタジオの参加を通して、現代においてアートマネージメントは、アートありきの社会貢献ではなく、社会課題の解決が前提にあり、その手段としてアートを用いている側面が大きいことを学んだ。

後藤静香
共立女子大学/文芸学部/文芸学科/言語・文学領域/フランス語・フランス文学専修
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後藤静香
共立女子大学/文芸学部/文芸学科/言語・文学領域/フランス語・フランス文学専修
Q.第2回トークセッション(ゲスト:奥山理子さん)と第2回現場視察:「アートサイト名古屋城2024」の気づき

名古屋城は小学校の社会見学等で足を運んでいたため、私にとっては"歴史的建造物"として馴染み深い場所です。そのため名古屋城×アートという今回のプロジェクトは未知の組み合わせで、違和感があるのではないかと感じていました。しかし実際に行ってみると、展開されている作品はアーティストが名古屋城から受け取ったインスピレーションを元に制作したものであるため、名古屋城の歴史的景観を崩すことなく調和しているように見えました。この体験は私にとって、アートそして文化財・観光地に対しても先入観を崩すきっかけとなりました。

Q.TAMスタジオへの参加を通してアートマネジメントをどのように捉えていますか?

この講座を受講する前まで「アートマネジメント」という言葉自体、私にとっては馴染みのないものでした。しかしこの1年間さまざまな情報や人とかかわり、少しずつですがその言葉と向き合えてきたような気がします。この講座を通して、アートマネジメントとは人とアートとの「出会い」をつくり出す、そしてその今後の関係性を左右するものであると感じています。個人をどうアートと出会わせられるかを考え、実践し、その一人ひとりと文化・芸術にとってよりよい方向へ導いていくことが重要であると捉えるようになりました。

この講座で多くの新しい知識を得ましたが、私はまだアートマネジメントとそれに関する活動について明確には掴みきれていないため、今後も多くの人とかかわる中で自分なりの答えを見出していきたいと思っています。

金坂
愛知学院大学
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金坂
愛知学院大学
Q.第2回トークセッション(ゲスト:奥山理子さん)と第2回現場視察:「アートサイト名古屋城2024」の気づき

「傷つけるし傷つけられる」ということを奥山さんから聞いたことで胸のつっかえが取れたと感じました。X(旧Twitter)などでそのような言葉をたくさん見られるが、どこか反抗心というか、違うのではと思っていました。しかしこれまでの経験がある奥山さんからこの言葉を聞いて、これでよかったんだとやっと思えるようになりました。

結果をすぐに求めない姿勢がかっこいいと感じました。自分にはまだ体現できていないが、いつかこんなふうにできるようになりたいです。「焦らないことが大切」という言葉はよく聞きますが、やはり奥山さんが言うとそれでいいんだと思いました。

奥山さん自身が引き寄せている部分もあるように感じますが、見つけ活かすというつなげる力を奥山さん自身が身につけられたからこそであると感じました。

Q.TAMスタジオへの参加を通してアートマネジメントをどのように捉えていますか?

自分は過去にアートに出会ったことで自分の世界が広がったり、自分自身豊かになったことを経験しました。今回そのような場をどのようにつくられているか、実際の現場でどのように実装されているのか学ばせていただきました。アートマネジメントによって、アートや作家が観る人に届くこと、作家の表現する場がつくられること、作家ができていないことが実現される場であること、観る人にとっての作品との出会う場になることなど思いました。

アートマネジメントの仕事をする方達のお話を拝聴したことや実際にアートプロジェクトの現場に見学に行って、さまざまな方たちがかかわってこのような場がつくられていると学びました。アートの仕事をメインにされている方だけでなく、それぞれの地域の方や市役所などの行政の方が大きくかかわっており、ご協力があることで場が成り立っていると思いました。アートの仕事をする人のしたいこと、地域や行政の方の求めていること、どちらも大切であるため、その方法を学び、今後も考え続け、自分自身も実践していきたいです。

長屋しずく
フェリス女学院大学/音楽学部/音楽芸術学科
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長屋しずく
フェリス女学院大学/音楽学部/音楽芸術学科
Q.第2回トークセッション(ゲスト:奥山理子さん)と第2回現場視察:「アートサイト名古屋城2024」の気づき

奥山さんが過去に障がい者施設で過ごされていたお話を聞いて、芸術から福祉にかかわる人は多いですが、福祉の分野から芸術に入る方はなかなか聞かず、とても興味深かったです。芸術にかかわる人はとてつもなく心がきれいではないといけないなと感じました。 また、福祉と芸術の関係はとてもよいものになりうると思います。最初のかかわり方や、どこまで踏み込むかといった点には難しさもあると感じました。

Q.TAMスタジオへの参加を通してアートマネジメントをどのように捉えていますか?

アートマネジメントとは、あらためてアートを豊かにすると思いました。

アートマネジメントには、作品やアーティストの魅力を最大限に引き出し、多くの人々のために届けるや戦略が求められると思います。 アートマネジメントが機能することで、より多くの人が芸術に触れ、心を動かされる機会が多いのではないかと思います。

アートは特別な場所や限られた人のものではなく、誰もが気軽に触れられるものであるべきだと思いました。

米田陣
東京藝術大学大学院 美術研究科 先端芸術表現専攻
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米田陣
東京藝術大学大学院 美術研究科 先端芸術表現専攻
Q.第2回トークセッション(ゲスト:奥山理子さん)と第2回現場視察:「アートサイト名古屋城2024」の気づき

Q.TAMスタジオへの参加を通してアートマネジメントをどのように捉えていますか?

アートマネジメントには、アーティストを支える役割だけでなく、アーティストとそれを必要としているひとであったり、モノやコトをつなげ、新しい価値をつむいでいく役割があると、捉えるようになりました。

TAMスタジオに参加するまで、私の中でアートマネジメントとは、アーティストに寄り添って、よりよい作品を実現していくために、あらゆる交渉や調整を担う人たち、というイメージがありました。

しかし、TAMスタジオのメンバーやゲストのお話を通じて、以前からあったアートマネジメントのイメージに加えて、アーティストとアートを必要とするひとたちをつなげること、その役割を担うことの重要性を、強く感じるようになりました。

私自身のキャリア形成を考えていく際、これまでは美術業界に絞って考えていましたが、むしろアートを必要としている施設や企業・団体に軸足を置いて、そことアーティストを結びつけていく。作家や作品の意向をよく理解し、そして、アートとつながりを持ちたい側の事情もよく理解している。そんなアートマネジメントとして役割を担っていけるのではないかと考え方が変わり、視野が広くなったように思います。

安藤桃花
名古屋学芸大学大学院メディア造形研究科
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安藤桃花
名古屋学芸大学大学院メディア造形研究科
Q.第2回トークセッション(ゲスト:奥山理子さん)と第2回現場視察:「アートサイト名古屋城2024」の気づき

第2回現場視察:アートサイト名古屋城2024では、アートに触れるきっかけをつくるための取り組みを学びました。私は、観光地としてすでに成り立っている「名古屋城」という場所で、現代アートの展覧会をなぜ行うのか、疑問を持っていました。しかし、現代アートが普段行われない場所であるからこそ、その間口を広げるきっかけをつくる可能性があり、作品パネルやガイドブックの制作などさまざまな工夫がそのきっかけにつながるように努められていることを知ることができました。その場所に何を目的に来ているのか、という一線を引くのではなく、名古屋城にいらっしゃるさまざまな目的を持つ方のことを考えてつくられているイベントであることが分かりました。美術館やギャラリーなどとは違った、アートがそこにあることが当たり前でない環境で展覧会を行うことはアートに少しでも興味を持ってもらえる機会を提供できることを学ぶことができ、貴重な経験になりました。

第2回トークセッション(奥山理子さん)では、奥山さんの幼少期からの暮らしや行なってきた取り組みについてのお話から、対等な関係性を築くことの大切さを学ぶことができました。アートをわからない人とわかる人の間にある壁を埋めるために、くすのき美術館ができるだけ多くの人に開けた場所になるように努め、巡り堂などのプロジェクトを通して誰もがアートにかかわれる環境づくりを目指している姿勢に感銘を受けました。日常や身の回りで起きていることが、アートを誰かにとって身近なものにするヒントであることを知り、自分のできることを見つけ、アートを誰かに届けることにつなげていきたいと考えるようになりました。

Q.TAMスタジオへの参加を通してアートマネジメントをどのように捉えていますか?

TAMスタジオへの参加を通して、アートマネジメントを「目の前にいる誰かについて深く考えること」と捉えるようになりました。私は今まで、アートを大きなものに捉えすぎてしまっていたように感じます。しかし、本来は誰もがアクセスできる・誰もが触れることができるものであるべきだと講義を通して考えるようになりました。大きな目標や結果を求めるのではなく、まず自分ができることや目の前にあることのために頑張れる人になれるよう、努めていきたいです。

阿部優哉
武蔵大学大学院 人文科学研究科 日本文化専攻
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阿部優哉
武蔵大学大学院 人文科学研究科 日本文化専攻
Q.第2回トークセッション(ゲスト:奥山理子さん)と第2回現場視察:「アートサイト名古屋城2024」の気づき

奥山さんを迎えてのトークセッションは、ひじょうに刺激を受けました。つなぎ美術館のこと、おもしろい表現や表現者についてのことなど、ご自身の体験をふまえながら、ていねいにお話ししてくださり、私自身の思慮を深める機会となりました。近々、じっさいに、つなぎ美術館に行きたいとおもいます。

アートサイト名古屋城2024の視察は、作品だけでなく、巧妙なキュレーションの実践も、拝見することができ、充実した学びになりました。名古屋城という強い土地性も活かしながら、全国で開催されている地域芸術祭とはすこし異なる、ユニークな企画で、大変興味深かったです。

Q.TAMスタジオへの参加を通してアートマネジメントをどのように捉えていますか?

いまなお、考えつづけています。「美術」や「芸術」をめぐる多様な方々との対話や議論を通して、これまでにくらべ、より一層視野が広がりました。そのため、まだまだわからないこと、勉強しなければならないこと、考えたいことがみえてきました。ですから、これからも、誠実に謙虚に学びつづけ、自身の考えをアップデートしていきたいとおもいます。その学びを実践していくなかで、アートマネジメントをとらえることができたら幸いです。

池邉紗也
奈良女子大学 文学部 人文社会学科 社会学コース
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池邉紗也
奈良女子大学 文学部 人文社会学科 社会学コース
Q.第2回トークセッション(ゲスト:奥山理子さん)と第2回現場視察:「アートサイト名古屋城2024」の気づき

第2回トークセッションでは、アールブリュットに関する作品のあり方に関して理解を深めることができた。他のいくつかのアートセンターとは違い、みずのき美術館の作品群は、特定の仕事につなげたり、デザインとして発展するわけではない。ここに、作品の表現そのものを深めていく姿勢があらわれていた。施設の人間の「暮らし」を大切にする、奥山さんのていねいな寄り添い方が、肩書や経験・知識の多寡を超えて共感を呼んだのだろうかと思った。

アートサイト名古屋城2024の現場視察では、名古屋城本殿だけでなく周辺の自然環境に注目することで、新たな視点で観光することや、よりリアルに城の「暮らし」を感じることができた。歴史的なコンテクストが強固な土地に、短歌やフィールドワークなど多様な方法でアプローチした作品が添えられることによって、化学反応的に目新しい風景が広がっていて、とても興味深かった。

Q.TAMスタジオへの参加を通してアートマネジメントをどのように捉えていますか?

社会にある境界を一歩超えて、誰かと協働すること。以前は、アートイベントの主催やアーティストインレジデンスといった取り組み一つひとつを挙げてアートマネジメントを捉えようとしていた。しかしTAMスタジオへの参加を通し、そのような取り組みのなかにある本質は、芸術と特定の社会にある境界を超えることと、特定分野に対する知識の多寡問わず、誰かと協働することであると感じた。

芸術系の学生ではない私にとって、TAMスタジオへの参加はまさしく越境そのものだったと思う。これからは、誰かと協力・連帯して「誰かにアフォーダンスする何か」を提供できる人になりたい。

桂波那
四国学院大学/社会学部/カルチュラルマネジメント学科/社会学メジャー・アートマネジメントマイナー
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桂波那
四国学院大学/社会学部/カルチュラルマネジメント学科/社会学メジャー・アートマネジメントマイナー
Q.第2回トークセッション(ゲスト:奥山理子さん)と第2回現場視察:「アートサイト名古屋城2024」の気づき

第2回トークセッションでは、「芸術作品とは何か」という問が私の中に強く残りました。これはスタジオメイト同士での話で気づかされたことです。私が特に興味があるのは身体表現だったのですが、アールブリュットについて奥山さんから学び、またスタジオメイトとの会話を経て、私が今まで「表現」という言葉を軽く捉えていたように思いました。美術(・芸術)分野から捉えたアールブリュットと福祉分野から捉えたアールブリュットの違いを奥山さんやスタジオメイトから聞けたことは非常に有意義でした。同時に、身体表現においても、「『作品』とは何か」「『表現』とはどういうことを指すのか」などもっともっと考えなければならないと痛感しました。

Q.TAMスタジオへの参加を通してアートマネジメントをどのように捉えていますか?

正直なところ、まだ「アートマネジメントとは」を言葉で表せられるほど整理しきれていないし、知識もまだまだ不足していると感じます。ですが、富岡町、松戸市、名古屋市、そして京都府で実際にご活躍されている方々から話をうかがい、みなさん共通して「芸術をツールとして人と人をつなぐ」ということを話されていたように思います。マネジメントというと少し商業的な感じや堅苦しい感じがありますが、それよりも芸術を用いて社会、地域、そして人のつながりをデザインするようなイメージなのかな、と現時点では考えます。

神保刻
京都芸術大学 アートプロデュース学科アートプロデュースコース
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神保刻
京都芸術大学 アートプロデュース学科アートプロデュースコース
Q.第2回トークセッション(ゲスト:奥山理子さん)と第2回現場視察:「アートサイト名古屋城2024」の気づき

第二回のトークセッション、現場視察ではアートの周りを取り巻く環境について考えさせられる機会でした。この2つの事例では、アート×〇〇のようなアートとの掛け合わせの工夫を感じました。たとえばアートサイト名古屋城では、アートサイトを目的として名古屋城に来られる方もいれば、名古屋城目的として来られる方も当然ながらいます。その中でアートを置くということの難しさもあったのではないかと思うのですが、どちらも異物として存在するのではなく、自然な状態で共存させキュレーションされていた事がとても印象的でした。

Q.TAMスタジオへの参加を通してアートマネジメントをどのように捉えていますか?

参加前はとても大きな分野と感じていました。しかしながら、TAMスタジオに参加してアート業界の世間は狭く、知り合い同士が数珠つなぎのようにして成り立っている分野だと感じました。思わぬところで共通の知人だったりすることが増え、遠いようで近いコミニュティで成り立っていて、何か催しをするときに助け合う分野としてアートマネジメントを捉えています。

2024年度 目次

TAMスタジオ2024 連続ゼミナール
ここからはじめるアートマネジメント
TAMスタジオ2024
連続ゼミナール
「ここからはじめるアートマネジメント」
ファシリテーター
野田智子さんからのメッセージ
トークセッション
第1回トークセッションレポート
「復興するまちで人びとの暮らしをつなぐ」
ゲスト: 林 曉甫さん[NPO法人インビジブル 理事長/マネージング・ディレクター] ファシリテーター:野田智子さん[アートマネージャー/Twelve Inc. 取締役]
アートの現場視察
第1回 アートの現場視察レポート
PARADISE AIR(千葉県松戸市)
ゲスト: 森純平さん[建築家/PARADISE AIR 共同ディレクター]
うらあやかさん[アーティスト/PARADISE AIR コーディネーター]
ファシリテーター:野田智子さん[アートマネージャー/Twelve Inc. 取締役]
トークセッション
参加メンバー〈スタジオメイト〉の声
アートの現場視察
第2回 アートの現場視察
アートサイト名古屋城2024(愛知県名古屋市)
ゲスト: 近藤令子さん[「アートサイト名古屋城」コーディネーター/アートラボあいち マネージャー/アートプログラムユニット「フジマツ」]
ファシリテーター:野田智子さん[アートマネージャー/Twelve Inc. 取締役]
トークセッション
第2回トークセッションレポート
「表現とともに社会をほぐす」
ゲスト: 奥山理子さん [みずのき美術館キュレーター、SW/ACディレクター]
ファシリテーター:野田智子さん(アートマネージャー/Twelve Inc. 取締役)
トークセッション
第2回スタジオメイトの声
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