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アートマネジメントのインターン現場レポート~世田谷パブリックシアター(2)

先日よりスタートした、2022年度 世田谷パブリックシアター夏休み大学生インターン。
ネットTAMでは、参加されている学生が学んだことや得られた気づきなどの所感を、リレー形式の日記としてご紹介しています。

今回は活動2日目、制作補助として参加する“せたがやこどもプロジェクト”のステージ『流星スプーン』の稽古がいよいよスタートしました。
第1回はこちら:インターン概要&第1日目活動レポート

中山穂春:ステージ編『流星スプーン』コース
(桜美林大学 芸術文化学群 演劇ダンス専修)

本日より、子どもたちが参加しての稽古が始まりました。やっと「夏の劇場・りんかん学校」が始まったな という感じがしました。
空気が違うというか、すべてをのみこんでしまう子どもたちにしか持っていないものがあるなと実感しました。それが何かはよい言葉が見当たらないですが、確実に“力”を感じます。芸術監督の白井晃さんがこの事業を行おうとした意味に目を向けて、そのなかにいるという自覚を持ち、明後日の稽古に臨みたいと考えています。

また、本日は世田谷パブリックシアターのプロデューサーに企画立案レクチャーをしていただきました。
区民にとって、劇場は開けた場所でなければならないと考える中で、開けた場所であることと挑戦する場所であることの調和がとても難しいことだと知りました。舞台芸術を信じ続けたい人々のためにも劇場は守り続けなければいけないし、それと同じくらい私も舞台芸術を信じていく覚悟が必要であると感じています。

「せたがやこどもプロジェクト」において自分ならどんな事業を展開するか企画書を作成するという課題が出ました。架空上の企画書をつくることは自由だと思うので、よい遊びを見つけたなという気持ちで、企画書に臆せずに挑戦していければな、と感じます。よい企画書、つくりたいです。

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『流星スプーン』舞台稽古の様子

山本結:ステージ編『せたがや 夏いちらくご』&『流星スプーン』コース
(立教大学 現代心理学部 映像身体学科)

本日は『流星スプーン』のリハーサル・舞台の片づけをお手伝いし、舞台制作についてや公共劇場としての世田谷パブリックシアターについてプロデューサーのレクチャーから学び、考えました。
今日からは実際に子どもとかかわり合う機会があり、子どもたちの予測不可能な行動には驚きました。
ただ私たちインターン生がサポートしすぎてしまう部分もあり、子どもたちの個性や自主性を引き出すためにうまく誘導していく力が必要だと考えました。
少し離れた位置から子どもたちをしっかりと観察し、必要なタイミングに必要なサポートができるよう、距離感を大切にしながらお手伝いしていきたいです。

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大道具制作の様子

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