京都市のクラウドファンディング~「創作を途絶えさせない」「表現が生まれる場所を守りたい」
近年、ふるさと納税の仕組みを利用してさまざまな自治体が個性豊かな返礼品を揃えたクラウドファンディングの取り組みを行っていますが、この新型コロナウイルス感染拡大を受け、京都市ではその使途を「文化芸術」分野に限定した「文化芸術の発表・鑑賞拠点継続支援金」事業を開始しています。
この事業では「アーティスト応援」コースと「文化拠点」コースの2つがあり、クラウドファンディングで集まった金額と同額を京都市からも上乗せし、その総額をそれぞれのコースの支援金に充てます。
「アーティスト応援」コースでは、すでに選考された演劇・舞踏・伝統芸能・アートプロジェクト企画などさまざまなジャンルのアーティスト・団体に支援が届きます。「文化施設」では、京都市に数多くある劇場・ライブハウス・ギャラリー、能楽堂など伝統芸能に関わる施設に支援が届きます。
返礼品は、アーティストや企画を指定してのものや、参加施設で特典を受けられるものも用意されています。
自治体が行うクラウドファンディングで分野が「文化芸術」に特化したもの、とりわけ支援先が「アーティスト」と「文化拠点」に指定された取り組みを行うのは京都市だけかもしれません。
クラウドファンディングページのタイトルにある「創作を途絶えさせない」(アーティスト応援)、「表現が生まれる場所を守りたい」(文化拠点)という言葉が、京都市の強い決意を物語るようです。
クラウドファンディング受付は11月13日(金)午後11:00まで。
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アーティスト応援
文化施設支援