【書籍の紹介】『アート・プラットフォーム』(北澤憲昭・杉田 敦 編、美学出版)
長引く残暑から一転、急に冷え込み始めました。おとといからヒーターを入れてしまい、さらにはダウンまで着てしまった...。冬本番は、どうしよう。。。
さて、寒くて家に早く帰ってしまった日の夜長のために、いくつか書籍をご紹介してまいります。
まずは、今月出版された『芸術表象コンセプトブック:アート・プラットフォーム』。
アーティスト、批評家、研究者、教育者、キュレーター、プロデューサーがそれぞれの立場から、現代のアートについてどのように感じ、考え、模索しているかを語るもの。「アートを取り巻く最前線から、多面的にリアルに投げかけられる問いは、学ぶ人、教える人に、理論と実践のアート・プラットフォームとして、様々なアプローチの可能性を開いてくれるはずです」と、美学出版のご担当者様より。
登場メンバーは、下記の通り豪華。
北澤憲昭/杉田 敦/眞田岳彦/稲垣立男/小中大地/橋本誠/北川フラム/冨井大裕/森田浩彰/竹内万里子/稲木吉一/足立元/藤原えりみ/山本高之/毛利嘉孝/福住廉/小澤慶介/ロジャー・マクドナルド/管啓次郎 (敬称略)
目次(下記)の「アートのサンバ・スクール」って何?? と思った方は、どうぞお手にとって確かめてください。
アートを実践できるようにつくられた人間とは何か。
人間が実践できるようにつくられたアートとは何か。
出発地も行き先もわからない列車にまずは飛び乗る。
芸術表象・理論と実践のプラットフォーム。
■概要
発行:美学出版
書名:Arts and Culture Library 6(アーツ アンド カルチャー ライブラリー 6)
『芸術表象コンセプトブック アート・プラットフォーム』
編者:北澤憲昭・杉田 敦【編】
発行日:2010年10月1日
形態:四六判並製、316頁
定価:1680円(本体1600円+税)
ISBN:978-4-902078-21-3
■目次
アートのサンバ・スクールは可能か?(杉田敦)
Ⅰ critico=critico 批評家二人による往復書簡(北澤憲昭×杉田敦)
Ⅰ 越後妻有から
Ⅱ 東京から
Ⅲ ギー・ドゥポール
Ⅳ ブリコラージュ
Ⅴ 背丈ほども伸びた草のなかで
Ⅵ クレオール
Ⅱ 表象ROOM
01 境界 -- アートの海岸線を歩く(眞田岳彦×北澤憲昭×杉田敦)
02 プラクティス -- 協働することの意味と困難(稲垣立男×小中大地×橋本誠×杉田敦)
03 プロジェクト -- 見えないデッサン(北川フラム×杉田 敦)
04 壁ぎわ -- 脱物象化、あるいはモノからの逃走(冨井大裕×森田浩彰×杉田敦)
05 コミットメント -- 見ることへの疑念と信頼(竹内万里子×杉田敦)
06 ヒストリー -- アクチュアルな実践として(稲木吉一×足立元×藤原えりみ×北澤憲昭×杉田敦)
07 多様性 -- アートの、アートのための(山本高之×杉田敦)
08 エデュケーション -- 実践、理念、あるいは場所(毛利嘉孝×福住廉×北澤憲昭×杉田敦)
09 関係性 -- 絶えず動いているものの方へ(小澤慶介×ロジャー・マクドナルド×杉田敦)
10 多島海 -- グリッサン、ブリオー、リンギス(管啓次郎×杉田敦)
●アートのサンバ・スクールは必要不可欠である(北澤憲昭)