アートの力!
先日、第65回のリレーコラム「アートの力」を執筆くださった、YMCA国際賛助会の徳永さんよりシルク・ドゥ・ソレイユ「ZED」のドレスリハーサルにご招待いただきました。
「シルク・ドゥ・ソレイユ(太陽のサーカス)」は、カナダを拠点に世界200都市で様々な演目を上演し、これまでに8000万人の観客を動員しているサーカス団です。
世界に7つの拠点があり、それぞれの国で「紛争で家族や家をなくした子どもたち等に、自信と希望を持って生きてもらいたい」というミッションのもと、子どもたちをショーに招待したり、実際にパーフォーマーのトレーニングを体験していただいているのだそうです。
YMCA国際賛助会の障がい児プログラムや、フリースクールに参加している不登校の子どもたちとその家族、そして、プログラムを応援しているサポーターの皆さんも、その一環として、ご招待いただいているそうです。
さて、W林とU野は、「ZED」シアターのある舞浜駅に着いた瞬間から、興奮状態です。舞浜には有名なディズニーランドがあり、駅を出た瞬間から非日常空間が拡がっています。
客席数2170席という、大きな特設シアターにはワクワク顔のこどもや大人が沢山、シアター内ではお酒と食べ物を販売しており、ワインやビールを飲みながらショーを見ることができます!!!もちろん、お酒を買って席に着きました。
お酒を飲みながら見るショーは本当に最高でした。子どもや大人がそこかしこで笑ったり、歓声を挙げていました。衣装や装置の技術の高さは言うまでもありませんが、なんといってもそこでパフォーマンスしている、人間の美しさに圧倒されました。
ショーが終了、しばらく動けなくなっていたW林とU野は「人間って素晴らしいな」と感動と嬉しさにいっぱいになり会場を去りました。
感動を忘れられず、シルク・ドゥ・ソレイユのサイトを見てみました。そこで、創設者の「人々に希望を配達すること、それは人でしか成しえない。」という言葉をみつけ、徳永さんへのお礼のメールに引用させていただきましたところ、お返事をいただきました。素敵な言葉をいただいたので、最後にご紹介させていただきたいと思います。
「人間の力の素晴らしさと可能性が観る人に伝える感動は計り知れないと思いました。感動は自然からも得られますが、"希望"は確かに、人からしか受け取れないものですね。出演している人たちも、観客から得ているものは大きいと思います。舞台芸術はその場に居合わせなければ伝え合うことのできないシンパシーの交換が人をとりこにするのでしょうね。」
「アートの力」というものを、実感した一夜となりました。