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熊本城復元募金「一口城主制度」に注目

しばらく前、羽田空港行きのモノレールの中で、赤いハートマークがたくさん並ぶ広告に目が行った。
なんと、熊本城復元募金「一口城主制度」の案内。
城にハートマークという意外性含め、デザインがいい。お城復元に対する寄付の募り方も今っぽくなってきたな、写真に収めておきたい----と思ったが、さすがに車内なので諦めた。
それほど間をおかず、またモノレールに乗ることがあり、ハートマークの広告に再会した。でもやはり、大勢のお客さんがいる中でシャッターを切れず、写真は断念。
名古屋城本丸の復元でも多くの寄付が集まったが、お城は寄付心を誘うのかしら。「一口城主」というのは気分もいいし。それにしても、熊本城の寄付を東京でも募るのは積極的だなあ。なんだかガンバレ!と思えてくる。


昨秋以降、仕訳のこともあり、文化政策や文化予算について、これまでになく考ることとなった。勤めている企業メセナ協議会が、今年創立20年の節目なので、民間の中間支援組織として今何をやるべきかも、いろいろ考えた。

新年に際して思うのは、やはり、「民間(市民、NPO、個人事業主、企業等)が行う芸術・文化活動を、民間(企業、個人)が応援する仕組みづくり」に尽きるということ。
民が担う公共活動に対する「社会投資」を促進する、「民から民への資金の流れを促進する仕組み」をいかにつくっていくか、しっかり考えていきたいと思った。公的助成ありきではなく。

まず自分たちで何ができるか。
自分たちはどうしたくて、それには何が必要なのか。
他分野や公的セクターの先駆的な取り組みにも大いに学んで、 足元から固めていけたらと思う。


それで、ふと、「熊本城復元募金:一口城主制度」を思い出した。
熊本城公式サイトに初めてアクセスしてみると・・・なんと既に寄付が3億5千万を突破している。
1年間で目標金額の半分まで来ている。
さらに調べていたら、「熊本シティブランド公式サイト:わくわく都市くまもと」に行きついた。
あ、ハートマークはブランディングのマークなんですね。いろいろなところにハートが使われている。
「一口城主」には「城主手形」が発行される。「城下町くまもとで、お殿様気分・お姫様気分で<わくわく>していただくために、熊本城復元整備募金 新<一口城主制度>へ一口一万円以上のご寄付をいただいた方を対象として発行する優待証」だそうだ。一口城主には各種特典があり、城主手形協賛店は現在150店舗になるとのこと。 
うーん、みんなで協力して、いろいろやっているなあ。自ら動いている。

今年は、こうした「自ら仕組みを作ってがんばっている」例を追っていきたいと思う。


結局、モノレールで見た赤い小さなハートが並ぶ広告には再会できていない。
どなたか写真などに撮っておられませんか?
ひとまず代わりに、「わくわく都市くまもと」サイトにあったハートマークをご紹介。

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