今月1日、「日本サードセクター経営者協会（JACEVO）」が設立された。全国初の、サード（非営利）セクター組織すべてを対象とした、経営者のためのネットワーク組織（日本で「第3セクター」というと"3セク"とかぶるのであえて「サードセクター」なのだろう）。

これは、英国のNPOの経営者協会「ACEVO」（アキーヴォ）をモデルに、2年の準備期間を経て作られたもの。英ACEVOは、既に20年の歴史を持つ組織で、約2000人の個人正会員（NPO組織のトップ）が所属し、所属組織の年間事業費総額が、英国におけるNPO全体の事業額のおよそ半分を占めるという、かなり大きな連絡組織だ。

注目したいのは、ACEVOの提唱する「フルコストリカバリー」という原則。 これは、非営利組織の委託契約金の中に、間接費を計上することを認めるよう求めていく運動である。昨年、ACEVOのスタッフが来日され事務所を訪ねてくださったのだが、フルコストリカバリーの考え方を推進していること、日本の現状を知りたいこと等、話を伺った。実際英国では、ACEVOを中心にこの問題が議論されるようになり、状況は少しずつ変わっているそうだ。

日本でも「フルコストリカバリー」が注目を集めて議論が盛り上がるといいなと思う。JACEVOに期待！

▼JACEVO
▼JACEVO設立記念イベント　英ACEVO　CEO　S・バブ氏来日公演記録
▼ACEVO （Association of Chief Executives of Voluntary Organisations）