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ドキュメンタリー映画「猿田彦土中神社 鈴木寅二啓之 天地の軌跡」

今日は、朝11時からのモーニング上映を観に映画館に行ってしまった。まぶしい日差しとさわやかな秋の空気で、まことに健全な休日。

観たのは、ドキュメンタリー映画、「猿田彦土中神社 鈴木寅二啓之 天地の軌跡」。時々事務所にいらしていた美術家・鈴木寅二啓之さんが印象深かったので作品をみたかったのと、もうすぐ上映が終わってしまうという期限の問題と、先週?ぴあの観客満足度調査でおくりびと(14日註:20世紀少年でした)を抜いたという話を聞いたのとで、日曜朝でもばっちり早起きできた。

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このドキュメンタリーは、鈴木さんの「土中(どちゅう)絵画」(描いた作品を土に埋め、バクテリア等の作用で特殊な絵柄が獲得されたのち掘り起こして完成させる鈴木氏の制作手法)を、三重県伊勢にある猿田彦神社の境内に祠(土中神社)を建立して、その天井に掲げて奉納するという「猿田彦土中神社プロジェクト」の全記録。

まだ上映中なのでネタばらしはNGと思いつつ、私がおもしろかったポイントは以下。

・土中絵画という、とてつもなく忍耐のいる技法
・伝統の総本山のような伊勢の猿田彦神社の、芸術に対する柔軟な協力体制
・「猿田彦大神フォーラム」と、みちひらき「研究/創作」助成の存在
・たくさんの人々が作品制作のプロセスにかかわっていること
・神事が日常にとけこむ伊勢の土地柄
・伝統的な奉納神楽と、現代の奉納舞「啓行神楽」(みちひらきかぐら)

上映期間が9/25(金)まで延長されたそうです。今度の連休中に、モーニング鑑賞いかがでしょうか?

▼「猿田彦土中神社 鈴木寅二啓之 天地の軌跡」(@ポレポレ東中野/東京)

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