アート、アートマネジメント
「この地を訪れ制作した」
あっという間にGWは終わり、事務局も今日から仕事に復帰です。
前回ブログに関連したニュース。
5/1付朝日新聞朝刊2面「ひと」欄に、別府現代芸術フェスティバル「混浴温泉世界」総合プロデューサー・山出淳也さんの記事が掲載されていました(5/4混浴温泉ブログに写真)。吉野園子記者。
記事の最後の文章は以下。
「作品は街の30カ所あまりに散らばり、湯煙の中にも隠されている。参加する海外8組、国内100組以上の作家は、全員がこの地を訪れ制作した」
これだなあと思いました。
自分が今観てる、この土地で開催される芸術祭のためにつくられた作品だからこそ、アーティストの思いもぐっと伝わってくるし、観ていて楽しい、おもしろい。
とある現代美術祭では、有名アーティストが何年も、何十年も前につくった作品がたくさん集められていて、違和感を覚えました。アーティストが、今回(今年)の芸術祭のために、この土地のことを思いながらつくったのではない、ということがわかると、作品がなんだかひどくよそよそしく感じられ・・・。
美術館で開催される企画展ならともかく、その土地の名前を冠したビエンナーレ、トリエンナーレなどでは、やっぱり、アーティストが「今回のために、この地を訪れ制作した」ことが、観客の心を動かすのではないでしょうか。
「ひと」欄を読んで、感じました。