アート、アートマネジメント
「淡路島アート議定書!」をいかそう
アートNPOのための中間支援組織、NPO法人アートNPOリンクのWEBに「淡路島アート議定書!」が掲載されている。
これは、アートNPOリンクが中心になり、2003年から開催してきた「全国アートNPOフォーラム」の議論の帰結として取りまとめた、「アートNPOの活動現場における現状と今後の方向性に関する確認」書。2007年の淡路島フォーラムで発表、1年かけてブラッシュアップし、2008年12月の沖縄フォーラムで正式発表された。「この議定書が、社会変革のうねりを促す芸術文化の基盤整備の指針となり、広く社会にポジティブな波紋を引き起こすことを期待しています」、と冒頭にある。
アートNPOって何?どんなことしてるの?何のために?他と何が違うの?・・・自分の活動の詳細はよどみなく説明できても、「アートNPOの全体像」を、改まった場面でわかりやすく語るのは結構難しい。アートやNPOにまったく関心のない人への説明となると、さらにやっかい。
表現者(アーティスト)と違い、アートマネージャー/制作者は、説明&説得のために有効な言語をもっていないと努まらない。言葉探しの旅を続けてきた関係者に、この議定書は大きなヒントを与えてくれると思う。
議定書や提言書は、つくってからが本番。これをもって、アートNPOリンクが、そして全国のアートNPOが地元でどのように動いていくのか、誰に働きかけていくのか--今後の展開が楽しみだ。