山崎広太さんより(BALより新年のメッセージ)
KAIZENプロジェクト採択案件を展開される山崎広太さんから新年のメッセージメールをいただきました。以下に転記します。
「フェン・フェア・フェスティバル」のところにある「観客を魅了しようとしない公演」というのに何やら惹かれました。アーティストのみならず、制作者、観客にもメッセージが投げかけられていると思います。
===========================
謹賀新年BAL
新年、あけまして、おめでとうございます。
Body Arts Laboratory(BAL)は、日本のコンテンポラリーダンスの秘めたる可能性が、社会においても重要な役割を担っていくことを信じ、明るい未来に向かって、活動していく所存です。
アーティスト同士がお互いをリスペクトし、サポートし合えるコミュニティを皆様とともに、少しづつ築いていけたらと願っています。
2009年も、どうぞよろしくお願いいたします。
BAL 一同
★Body Arts Laboratoryとは(添付書類より)
■活動主旨・目的
Body Arts Laboratoryは、社会におけるアーティストによるアーティストのためのオーガニゼーション。7年前からNYを活動の拠点とする振付家/ダンサーの山崎広太が、欧米のダンス環境を通して認識した問題意識から出発して設立した。日本のコンテンポラリーダンスにおいて、アーティストはそれぞれが孤立化する傾向にあり、BALはその状況を改善すべく、アーティストを中心に据えた独立した複数のプロジェクトで成り立ち、その間をアーティストが自由に行き来できるオープンでフラットな環境づくりを目標とする。また振付家/ダンサー同士が、作品制作にともない、社会におけるダンスのあり方を探求するうえでコミュニケーションし合える環境をサポートするシステムとして機能することをめざす。
アーティスト同士の対話の場の組織を活動の核とするとともに、もうひとつの核として、アーティストたちのインデビジュアリティを発見させるべく、(公演重視の日本の助成システムに疑問を投げかけつつ)創作プロセスを重視するプログラムを多数設定する。そして、それらのプログラムを体系的に集めたフェスティバルの開を継続して行う。またコンテンポラリー・ダンサー/振付家、評論家、オーガナイザーのみならず、美術家や音楽家などと交流をはかりつつ、身体芸術/時間芸術としてのダンスの現在を捉える視座を提供する。さらに、海外のアーティストによる情報提供、国内におけるアーティストを主な対象としたリサーチ活動を行ない、公開・発信し、将来的にはアーカイブとして機能すべく資料を構築する。
[活動内容]
●コミュニティ・ダンス・プロジェクト
●フェン・フェア・フェスティバル
●日本・海外におけるダンスリサーチ
●出版/情報発信
■年間スケジュール
●Whenever Wherever Festival(フェン・フェア・フェスティバル)の開催(6月〜7月)
□新人振付家のためのスタジオシリーズ(6月、アーキタンツ) トヨタ芸術環境KAIZENプロジェクトより助成
□シェア・プログラム
□振付家によるセルフ・エクスプラネーション
□新人講師育成のためのクラス
□海外在住日本人ダンサーによるワークショップ+ショウイング
□コンポジション・クラス
□コンテンポラリーダンス・テクニッククラス
□ストリート系コンテンポラリーダンスクラス
□舞踏ワークショップ
□観客を魅了しようとしない公演
□インタラクティブ・ダンス公演
□審査員のいないダンスコンペティション
□美術家・音楽家のパフォーマンスとのコラボレーション
□ダンス会議
□ミニ・シンポジウム
他、アーティストが考えたプロジェクト募ります。
●ダンス会議(年4回)
●ミニ・シンポジウム(適宜)
●コミュニティ・ダンス・プロジェクト
●リサーチ・プロジェクト(年間)
これらの詳細は追ってご連絡差し上げます。
[Body Arts Laboratory2009.1]