ネットTAM


FPAPネットセミナー終了(続)

FPAPのセットセミナーが終わり、4日が経ちました。思い返すと、改めて感慨深いものです。

メセナ協議会Wが福岡のFPAP中継地へ飛んだ一方で、トヨタO谷は東京のセミナー開催会場へ。FPAPの皆様には会えなかったけれど、東京で参加したことで、思いがけず見えてきたことがありました。

FPAPの企画趣旨は、「首都圏に集中しがちなアートマネジメントのセミナー等をネット配信し、地域間格差を緩和する」こと。セミナーが中継されていることは冒頭にアナウンスがありましたが、当の東京会場はそんな実感もあまり無く(使用機材はPC一台と小さなウェブカメラのみ!)、終始和やかなムードでした。

そのような中、質疑応答が始まり、札幌の中継会場からの第一声が聞こえた瞬間。東京の参加者全員の背筋が、ピッ!と伸びたのですね。「自分たちだけ」だったはずの会場が、空間を共有していないにも関わらず、回線を通じて日本を縦断する熱気に支配される、そんな不思議な緊張感に満ちた空気。各地から次々に飛び込んでくる大声の質問を目の当たりにし、東京の皆様は何を感じたでしょうか。

東京の外からは、東京が見える。自動的に、目に入る。東京からは、東京の外は見えない。意識して見ない限り、目には入らない。少し極端かもしれませんが、こうした傾向があることは確かです。しかしそれも、今回の企画を通じて、少しずつ変わっていくはずです。

まだ活動は始まったばかりですから、課題はあります。声が遠い、割れている、聞き取れない・・・ただ、全ての革新は、ゼロがイチになることから始まるのですよね。なによりシンプルな仕組みだからこそ、今後芸術分野をも飛び越えて、様々な場面で重宝されるスキームに育っていくことを期待しています。

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