KAIZEN審査員訪問記【4】
「トヨタ芸術環境KAIZENプロジェクト」公開プレゼン大会では、5名の方々に審査員をお願いしています。先日、中村透さん(琉球大学教授[作曲家・芸術文化学博士]/沖縄県南城市文化センター「シュガーホール」運営審議委員/国立劇場おきなわ自主事業委員)を訪問しました。
既に梅雨の明けた沖縄は夏模様。汗を拭き拭きバスに乗り込み、途中、中村さんが昨年まで芸術監督を務めておられた「シュガーホール」を窓から眺め、琉球大の研究室をめざしました。
休みの日にも関わらず対応くださった中村先生。全応募案件に目を通してくださってました。KAIZEN策の傾向を、1)パフォーマー型、2)リサーチ型、3)政策提言型、4)メタ・アートマネジメント型の4つに分類してくださるほど読み込んでくださっていました。
多様な提案に、まずは「おもしろいですね」。一方で、「アート系はキャッチーなタイトルをつけるのが上手だけれど、実際にそれらをどのように各地の事情に落とし込んで、仕組みをまわしていくかが重要」、「こうした仕組みの提案の<芽>が出たときに、どうサポートしていくかも大事ですね」と、鋭いご指摘もありました。
今回のプロジェクトでは、「仕組みの完成度」と「汎用性」という評価ポイントが重要だと思っています、とのコメントもいただきました。
KAIZENやアートマネジメントのことから、シュガーホールができるまで、ゼロから立ち上げたシュガーホールと大学の環境の違い、土地の持つ文化のDNAなど、話はいろいろな方向にどんどん発展し、あっという間に時間が過ぎていきました。
中村さん、お忙しい中ありがとうございました。7/12、沖縄からのお越しを楽しみにお待ちしております。