文化政策
「歴史まちづくり法案」
29日付けで、国交省が「地域における歴史的風致の維持及び向上に関する法律案」が閣議決定されたことを正式に発表した→報道資料。通称「歴史まちづくり法案」で、歴史的な景観をいかした街並みづくりを進める自治体を助成する制度だ。文化庁とも協働した支援制度ということで、縦割り行政ニッポンにあって画期的。
新聞各紙が報道しているが、NHKの番組「スタジオパークからこんにちは」の中の「暮らしの中のニュース解説:歴史遺産でまちづくり」の説明がわかりやすい。
朝日新聞の報道(29日朝刊)によると、地域の歴史的建造物の修復や復元を支援する制度はこれまでほとんどなく、各地で歴史的な建物が急減。金沢市中心部の例だと、99年に1万900棟あった歴史的建造物が、07年度には8700棟に減ったそうだ。激減。
歴史的建造物、街並みは、いったん失ったらもとに直すことは極めて難しい。保存を望んでいるのに壊さざるをえなかった地域にとって、この補助金が街並み保存の救いになればと願う。