この1か月ほど、キャリアバンクに寄せられる求人情報の地域が少し広がりを見せました。北海道、茨城、東京、埼玉、神奈川、山梨、愛知、京都、大阪、兵庫、山口、福岡。

先般、とある地域の文化施策検討研究会に出席した際、雇用をめぐる議論がありました。最近のネットTAMキャリアバンクでは「驚くほどの応募数だった。応募者の専門性や熱意に驚いた」と求人者から報告を受けることが多い、との話をしたところ、「そうはいっても、やはり（この地域では）文化関係の求人が少ない。東京ばかり」、「でも、求人を出せば確実に優秀な人材がたくさん応募してくるはず」、「何らかのポジションを作るなど、思い切って雇用を生み出していくことが大事なのではないか」などなど。

ポジションを新たに作り雇用を生み出すのは、現実には大変なこと。でも、雇用の拡大は常に求められている。特に東京以外の地域。大学で学んだり、他地域で研修したりして、いざ地元に帰ってネットワークや経験を生かしたい！と思っても、生業にできるほどの職はなかったりする。

一方で、アートの現場は常に人手不足。いくら人がいても足りないくらい忙しい。このミスマッチをどうにかして解消していかないと・・・。

まずは、全国各地に存在する雇用の可能性を顕在化させるためにも、キャリアバンクを知っていただき、使っていただきたいと思う。広報がんばります。ユーザーの皆さま、機会がありましたら「こんな掲示板があるよ」と、関心ある方にお知らせいただけましたら幸いです。少しずつでも、環境を改善していきましょう。 そうそう、しばらく前に「内閣府の方にキャリアバンクを教えてもらったんです」と、島根県隠岐地域にある島の教育委員会から求人投稿をいただきました。なんともうれしかったです！

求人は各地にある----と信じて、雇用が少ないとただ嘆いているよりも、発掘することにエネルギーを使えたらと思います。