アート、アートマネジメント
卒業後の進路
先般のブログに、大学のアートマネジメント系コースの名称について書きました。コース内容について調べていると、名称の他にも気になることがたくさんあります。そのうちのひとつが、「卒業後の進路」。
「本コースを終了した人は、こんな分野への就職が期待できます/開かれています/選択肢としてあります」というような形で紹介されている"将来の職業例"に、なんとなく違和感を感じるものが少なくありません。
たとえば「レポーター」や「TV・ラジオの番組製作スタッフ」というのがありました。
・・・・うーん、いいのだろうか。卒業生の中にはそういう道に進む人も、確かにいるとは思うのですが、そのアートマネジメントコースのカリキュラムで養成したいのは果たしてTV番組のリポーターなのだろうかと、首を傾げてしまいます。
華やかなイメージより、現実に即したディレクションが必要なのではないでしょうか?学生さんにとっても、アートの現場にとっても。卒業生の実際の進路先を掲載しているコースがありますが、こちらの方がよっぽど現実的で参考になると思います。
アートマネジメント教育機関には、「こういうところで働く人材を育成したい!」というコースの理念を、ぜひとも全面的に打ち出していただけたらと思います。そして、アートの現場で活躍している卒業生の声を掲載してほしいです。実際の現場は、華やかで目立つ仕事の数倍(数十倍?)、地味で根気の要る膨大な仕事をこなしております。