港 千尋
みなと ちひろ
写真家/映像人類学者/多摩美術大学教授
1960年神奈川県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。南米滞在後、パリを拠点に写真家として活躍。同時に混迷の時代をするどく射抜く独自の批評活動を展開。芸術の発生、記憶と予兆、イメージと政治などをテーマに、ラディカルな知と創造のスタイルを提示。1995年より多摩美術大学美術学部で教鞭をとり、現在は同大学情報デザイン学科教授。
2006年〈市民の色〉で伊奈信男賞受賞。2007年第52回ヴェネチア・ビエンナーレ美術展における日本館の展示企画コミッショナーに就任。2016年には国内最大の芸術祭あいちトリエンナーレ2016の芸術監督を務めた。
著書に『記憶──創造と想起の力』(講談社、サントリー学芸賞)、『第三の眼』(せりか書房)、『遠心力』(白水社)、『自然 まだ見ぬ記憶へ』(NTT出版)、『洞窟へ──心とイメージのアルケオロジー』(せりか書房)、『影絵の戦い』(岩波書店)、『芸術回帰論』(平凡社新書)、『ヴォイドへの旅』(青土社)『フランスの色景』(青幻舎)、『風景論ー変貌する地球と日本の記憶』(中央公論新社)など多数。最新刊に『インフラグラム 映像文明の新世紀』(講談社)。写真集に『瞬間の山』、『文字の母たちLe Voyage Typographique』(インスクリプト)、『掌の縄文』(羽鳥書店)など。