ネットTAM

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高松セッション

明日のアートを語る

開催日: 1998年3月 27・28・29日
開催地域: 香川
会場: 香川県県民ホール
ジャンル: 演劇
参加者数: 110人
コーディネーター: 香川県商工労働部企業振興課 出口マミ

まず、この講座を高松で開くにいたった経緯からお話ししましょう。私は当時県民ホールの事業担当で、TAMのディレクターの市村さんから「こんな話があるぞ」と紹介してもらったのが始まりでした。企業メセナ協議会の熊倉さんの話を聞くにおよんでは、「これは絶対にやらねば」と決意したのですが、ホールの事業として、上司が認めず、どうしてもあきらめられない私は、市村さんの「やりたい奴でやったらいいじゃん」という言葉にすがり、「えい!」とやってしまったわけです。

実は高松(香川)では、県のホールでさえ舞台芸術の専門的なポストがなく、長いスパンで、そして広い視野をもって見渡す機関や人がいないということがとても不満でした。また県内の文化団体が意外とお互いの交流がないことを残念に思っていました。そういったことがこのTAM高松セッションを契機に動き出せばいいな、と思って取り組んだのです。

市村さんの紹介だったので演劇セッションでしたが、私がまったく演劇に疎く、皆様に迷惑をかけながらの準備でした。しかしジャンルをこえて県内のさまざまな方が参加して下さり、また県外からも大変熱心な方々にお集まりいただいて有意義な講座とすることができました。私個人としても、いろいろな方とお知り合いになることができ、アートに関するさまざまな意見をうかがうことができて実り多い仕事となりました。

ただ、これで答えが出るというものではないと思います。これを契機に、さまざまな試みが生まれることが大切だと思っています。今年からは県も県内のホール施設を中心にアートマネジメント講座を開催する予定ですし、どんどんこの輪が広がればいいと思っています。

[香川県商工労働部企業振興課 出口マミ/98年7月]

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