第3回「これから〜未来を切り拓く若手世代」アーカイブ動画
ファシリテーター:熊倉純子
アートマネジメントという言葉が当たり前にある時代を生きている皆さん。アートマネ ージャーを目指して大学に入学・卒業し、今なおその夢を抱いて孤軍奮闘しているが、どの ようにキャリアを描いたらいいのかわからない。機関に所属せず、フリーとして活動している皆さんのリアルな悩みを赤裸々に語り、これからのアートマネジメントとその働き方 に一石を投じる。
- 安藤行宥[NPO法人 BEPPU PROJECT プロジェクトマネージャー]
- 冨山紗瑛[アートマネージャー]
- 西村聡美[アートマネージャー]
ファシリテーター:
熊倉純子[東京藝術大学大学院 国際芸術創造研究科 教授]
- 00:00:00:はじめに
- 00:02:06:自己紹介:西村さん~冨山さん~安藤さん
- 00:09:18:今の働き方について
- 00:17:02:今のアートマネジメントとは。昔と比べて今の現場は?
- 00:21:30:なぜアートマネジメントに携わっているのか?
- 自分の得意技
- これからのアートマネジメント
- アーティストのいうことをきくこと
- 00:37:52:アートマネジメントの魅力、課題
- ロールモデル、目標
- アートマネジメントの入口
- インターン
- 00:57:45:最近の若手世代について
- 01:05:55:ロールモデルについて
- 01:15:15:それぞれのアートマネジメントとは?
- 01:19:13:まとめ
ネットTAMの開設20周年を記念して、今日の日本におけるアートマネジメントを捉え、中堅・若手世代に向けた展望を描く大座談会を東京藝術大学キュレーション教育研究センターご協力のもと、上野キャンパス内で開催しました。
トヨタ・アートマネジメント(以下、TAM)はトヨタ自動車株式会社の社会貢献活動の芸術文化における取り組みとして1996年よりスタート。アートを通して地域社会を活性化する「地域のアートマネージャー」を各地で育成し、行政・文化機関・地域などで地元密着型のアートマネジメントが盛んになることを目的に、「トヨタ・アートマネジメント講座」(以下TAM講座)を開始し、2004年までに全国32地域にて53回開催し、延べ1万人の方に参加いただきました。その後、インターネット上に場を移し、「ネットTAM」が2004年10月に始動。今日に至るまで、変わらずアートマネジメントの人材育成を核にアートマネジメントに関する情報提供とネットワークづくりに向けた支援に精力的に取り組んでまいりました。
トヨタ・アートマネジメントが始まってから28年を経た現在、アートマネジメントを巡る状況はどのように変化したのか、また今後どのようなアートマネジメントが求められるのか。TAM講座を立ち上げたオリジナルTAM世代のメンバーから、平成生まれの若手まで、3世代のセッションに分かれて「アートマネジメントのはじまり・いま・これから」を大いに語り合う場「大座談会」を企画しました。ファシリテーターには、事務局そしてディレクターとして当時TAMの運営を担い、現在は東京藝術大学大学院の国際芸術創造研究科教授の熊倉純子さんをお招きし、「第1回:はじまり~オリジナルTAM世代」「第2回:いま~第一線で活躍する中堅世代」「第3回:これから~未来を切り拓く若手世代」と、3つの座談会を通してアートマネジメント現在地を考察し、未来に向けたエールを送ります。
プロフィール
1996年東京生まれ。信州大学大学院人文科学研究科卒業。国際芸術祭「あいち2022」コーディネーターを経て、2023年より現職。「あいち2022」では主に一宮会場での展示をサポートしたほか、カタログ制作にも携わった。現職では2023年より新たにはじまった「Art Fair Beppu」の立ち上げのほか、市制100周年記念の写真公募展や令和5年度の事業報告書の制作等を担当した。
1996年生まれ。東京藝術大学音楽学部音楽環境創造科卒業、同大学院国際芸術創造研究科アートプロデュース専攻修了。 2015〜2021年に足立区のアートプロジェクト「アートアクセスあだち 音まち千住の縁」スタッフとして参加。2022年以降は東京藝術大学音楽学部音楽環境創造科教育研究助手をつとめながら、フリーで活動。近年の仕事に《こもごも団がゆく!》企画・マネジメント(2022-現在)、《隅田川 森羅万象 墨に夢》広報アシスタント(2020-現在)など。
1990年栃木県生まれ。劇場やアートセンター、音楽事務所での制作職を経て、現在はフリーランス。制作プロセスにおける、他者との協働がもたらす予測不可能性への関⼼を起点とし、活動を行う。領域横断的・実験的な作品の創作現場や、音楽家によるアウトリーチ、学校公演といった普及事業にも携わる。これまで手がけた企画に「態度と呼応のためのプラクティス」シリーズほか。現在参加するプロジェクトに、「スタイル&アイデア:作曲考」、「アンサンブル・トーンシーク」など。
熊倉純子 東京藝術大学大学院 国際芸術創造研究科 教授
パリ第十大学卒、慶應義塾大学大学院修了(美学・美術史)。(社)企業メセナ協議会を経て、東京藝術大学教授。アートマネジメントの専門人材を育成し、「取手アートプロジェクト」(茨城県)、「アートアクセスあだち―音まち千住の縁」(東京都)など、地域型アートプロジェクトに学生たちと携わりながら、アートと市民社会の関係を模索し、文化政策を提案する。東京都芸術文化評議会文化都市政策部会委員、文化庁文化審議会文化政策部会委員などを歴任。監修書に『アートプロジェクト─芸術と共創する社会』『アートプロジェクトのピアレビュー─対話と支え合いの評価手法』ほか。