第2回「いま〜第一線で活躍する中堅世代」
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ファシリテーター:熊倉純子
地域芸術祭が各地で開催されるようになり、アートマネジメントを担う人材がにわかに活躍し始めたころに大学生だった皆さん。現在は、各地の芸術祭やアートプロジェクトでディレクターやプロデューサーとして頭角を現しつつある。「翻訳者」としてのアートマネジメントの現場は困難を極めるが、なぜ現場に居続けるのだろうか。そして、日々どのようにサバイブしているのだろうか。さまざまなノウハウや経験を積んできた彼らが目指す次の景色とはどのようなものなのだろうか。
- 武田知也[舞台芸術プロデューサー/一般社団法人ベンチ代表理事]
- 田村かのこ[アートトランスレーター]
- 吉田武司[アートアクセスあだち 音まち千住の縁」のディレクター/東京藝術大学特任助教]
ファシリテーター:
熊倉純子[東京藝術大学大学院 国際芸術創造研究科 教授]
- 00:00:00:はじめに
- 00:02:41:自己紹介
- 00:14:10:活動について:
- 武田知也さん(アートマネージャーのコレクティブとは?)
- 田村かのこさん(通訳・翻訳を通じた「つなぎ手」、アートトランスレーターとは?)
- 吉田武司さん(NPOという立場、自治体との関係性)
- 00:44:40:皆さんの得意技は?
- 01:05:20:皆さんのロールモデルとは:
- オリジナルTAM世代~中堅世代へ、世代間の変化、自分の現在地、これから
ネットTAMの開設20周年を記念して、今日の日本におけるアートマネジメントを捉え、中堅・若手世代に向けた展望を描く大座談会を東京藝術大学キュレーション教育研究センターご協力のもと、上野キャンパス内で開催しました。
トヨタ・アートマネジメント(以下、TAM)はトヨタ自動車株式会社の社会貢献活動の芸術文化における取り組みとして1996年よりスタート。アートを通して地域社会を活性化する「地域のアートマネージャー」を各地で育成し、行政・文化機関・地域などで地元密着型のアートマネジメントが盛んになることを目的に、「トヨタ・アートマネジメント講座」(以下TAM講座)を開始し、2004年までに全国32地域にて53回開催し、延べ1万人の方に参加いただきました。その後、インターネット上に場を移し、「ネットTAM」が2004年10月に始動。今日に至るまで、変わらずアートマネジメントの人材育成を核にアートマネジメントに関する情報提供とネットワークづくりに向けた支援に精力的に取り組んでまいりました。
トヨタ・アートマネジメントが始まってから28年を経た現在、アートマネジメントを巡る状況はどのように変化したのか、また今後どのようなアートマネジメントが求められるのか。TAM講座を立ち上げたオリジナルTAM世代のメンバーから、平成生まれの若手まで、3世代のセッションに分かれて「アートマネジメントのはじまり・いま・これから」を大いに語り合う場「大座談会」を企画しました。ファシリテーターには、事務局そしてディレクターとして当時TAMの運営を担い、現在は東京藝術大学大学院の国際芸術創造研究科教授の熊倉純子さんをお招きし、「第1回:はじまり~オリジナルTAM世代」「第2回:いま~第一線で活躍する中堅世代」「第3回:これから~未来を切り拓く若手世代」と、3つの座談会を通してアートマネジメント現在地を考察し、未来に向けたエールを送ります。
プロフィール
1983年横浜市生まれ。2006年~14年までNPO法人アートネットワーク・ジャパン所属、その間「にしすがも創造舎」「フェスティバル/トーキョー」等の企画・公演に関わる。14年冬~ロームシアター京都開設準備室。16年の開館後~18年まで同劇場で事業・企画を担当。その後、フリーランスとして「さいたま国際芸術祭2020」キュレーターなどを務めた後、21年アートマネージャーのコレクティブ・一般社団法人ベンチを設立。その他、現在は舞台芸術制作者オープンネットワーク(ON-PAM)副理事長などを務める。
アート専門の通訳・翻訳者の活動団体Art Translators Collective代表。人と文化と言葉の間に立つ媒介者として翻訳の可能性を探りながら、それぞれの場と内容に応じたクリエイティブな対話のあり方を提案している。東京藝術大学大学院美術研究科グローバルアートプラクティス専攻非常勤講師。札幌国際芸術祭2020コミュニケーションデザインディレクター。NPO法人芸術公社所属
1984年生まれ。大阪市出身。埼玉県北本市で実施された〈北本ビタミン〉(2010年〜2012年)や東京都三宅島の〈三宅島大学〉(2013年)などアートプロジェクトの事務局として企画運営に携わる。その後、2014年にはアートポイント計画のプログラムオフィサーに従事。現在、足立区千住を中心に「音」をテーマにまちなかで展開しているアートプロジェクト「アートアクセスあだち 音まち千住の縁」のディレクターを務める。東京藝術大学特任助教。
熊倉純子 東京藝術大学大学院 国際芸術創造研究科 教授
パリ第十大学卒、慶應義塾大学大学院修了(美学・美術史)。(社)企業メセナ協議会を経て、東京藝術大学教授。アートマネジメントの専門人材を育成し、「取手アートプロジェクト」(茨城県)、「アートアクセスあだち―音まち千住の縁」(東京都)など、地域型アートプロジェクトに学生たちと携わりながら、アートと市民社会の関係を模索し、文化政策を提案する。東京都芸術文化評議会文化都市政策部会委員、文化庁文化審議会文化政策部会委員などを歴任。監修書に『アートプロジェクト─芸術と共創する社会』『アートプロジェクトのピアレビュー─対話と支え合いの評価手法』ほか。
- 実施日:2024年8月28日(水)
- 場所:東京藝術大学 上野キャンパス 国際交流棟 TAKI PLAZA 4階 茶室・コモンスペース
- 協力:東京藝術大学 キュレーション教育研究センター
- 企画協力:熊倉純子[東京藝術大学大学院 国際芸術創造研究科 教授]
- 企画・コーディネート:韓河羅[東京藝大キュレーション教育研究センター 特任助教]