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神戸セッション

演劇と社会の接点

開催日: 2000年 9月30日、10月1日
開催地域: 神戸
会場: 神戸アートビレッジセンター
ジャンル: チャレンジ編
参加者数: 94人
コーディネーター: 神戸アートビレッジセンター 福島史子/01年7月

チャレンジ編ということで、「芸術と社会の接点」というテーマのもと、2つの企画《プレゼンテーション》と《講評会》を行いました。

プレゼンテーションでは、実際に企業のメセナ担当者や公共の助成担当者ら5名にお越しいただき、各社、支援の趣旨に合った魅力的な企画があれば、実際に支援いただくという前提で実践的に行いました。各社合同の公開プレゼンという、通常のプレゼンとは形式が異なるところがありましたが、プレゼンテイター個々の企画書の書き方から企画内容に関して、パネリストの方々からのご意見やアドバイスは大変貴重なものでした。プレゼンの結果は後日、2社から劇団公演への支援を、1社から「即興演劇プロジェクト」にイベントへの出演依頼の話をいただきました。

講評会は「作品について話す」というタイトルで行いましたが、作品よりも、作品創作に取り組む姿勢や劇団の体制が問われる場となりました。同じ現役の表現者であるパネリストから三者三様、厳しい発言もあり、劇団側が落ち込む場面もありました。しかし、劇団は、このチャレンジ編以降、大きく変わってきています。いい作品を作るために、気持ちをひきしめて積極的に努力しているようです。これからが楽しみです。

これら2つの企画を通じて、演劇と社会をつなぐアイテムとして「言葉」を意識しました。アートマネジメントの視点に立てば、私どものようなホール運営者もそうですが、表現者や制作者もまた、作品や企画の面白さを社会の価値観に置き換えて社会にアプローチする方法を見つけることが大切なのではないかと、現場にいて、強く感じています。

[神戸アートビレッジセンター 福島史子/01年7月]

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