12
福岡セッション
音楽の明日をひらく
開催日: | 1998年2月 6・7・15日 |
---|---|
開催地域: | 福岡 |
会場: | アクロス福岡 あいれふ |
ジャンル: | 音楽 |
参加者数: | 300人 |
コーディネーター: | ジェイエムシー音楽研究所 大畑恵三 |
TAM '98 福岡(音楽編)開催にあたり実行委員のメンバーで話し合ったことは、一過性のシンポジウムに終わらせることなく、議論を深め将来につなげる講座にしたい......ということだった。われわれは「音楽との出会いを楽しくする会」実行委員会を結成して、音楽普及プログラムの実験コンサートやアンケート調査等3つの事業を実施した。その結果について、事例報告とともに講座の討論資料として提供することを考えたのである。3人の実行委員で2つの実行委員会を運営するのは容易なことではなかったが、結果としてはまずまずの成果を得られたのではないかと思っている。
音楽をとりまくアートマネジメントの領域は大きく3つに分けられるのではないだろうか。音楽愛好家やアマチュア音楽家、公的立場(教師・役所・公共施設担当者)から芸術の普及に携わる者、プロフェッショナルな芸術家(団体)やプロデューサーなど、それぞれの領域が抱える問題を同一に語ることはできない。アートマネジメントの技法が整理確立されていない現在、3つの領域それぞれの問題を掘り起こし、解決策の検討や試行錯誤が繰り返される中から、「アートマネジメントの技法」ともいえる共通の理論と技法が浮かび上がってくるのではないかと思う。実行委員会では7月11日にTAM '98 福岡の同窓会を開催、それぞれの領域が抱える問題の掘り起こしを試みた。
[ジェイエムシー音楽研究所所長 大畑惠三/98年7月]